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2007年4月11日水曜日

私の程度

実は、卒業試演の演目が『オズの魔法使い』に決定するまで。
私は何を血迷ったのか、幾つか候補作品がある中に「私のオリジナルの脚本を…」と、提案して、もがき苦しんだ時期がある。…私は、特別オチがあるわけでもない脚本を、取りとめもなくしたためて、後に激しく後悔した。

私の提案の他、シェークスピアの『テンペスト』も候補にあった。━━もしも『テンペスト』が演目に決定してしまったら、私は“キャリバン(という異形の怪物)”役に充てられてしまうかも!…と、あの頃は怖れつつ。
しかし、今思えば“キャリバン”ってオイシい役なんだよな。…

この演目の決定は、「単純に多数決で決めてはならない」という取り決めが予めあったので、全員が納得するまで、延々と話し合いの場が持たれた。

私は、元来負けず嫌いではない上、面倒臭がりの性分ゆえ、この永い話し合いに疲れ果てて、早々と自分の提案を引き下げて、逃げる方向でケリをつけようとしていた。私の脚本を推してくれた子らには申し訳ない、醜い根性であるが、実際、それでケリはついた。

私自身、何か大きなことがしたい気持ちはあるものの、現実的に肉体も精神も、その気持ちについていけない。場の雰囲気の流れが『オズの魔法使い』に大きく動いているのに、いちいち反対し続けるエネルギーが無い。…所詮、私の能力なんて、この程度よ、と自分自身に見切りをつけて、私はひたすら、いかにして登下校に勤しむべきかを考えるのが先決であった。